シロアリや腐朽菌から家を守る為に
注文住宅情報コラム
COLUMN
【営業】 石田 昌史
こんにちは、住宅コンサルタントの石田です。
せっかくの新築ピカピカのマイホーム、いつまでも大切に住みたいですよね。
それには家の『耐久性』というものがすごく重要になってきます!
木造住宅の耐久性を最も左右するもの、それが『シロアリ』と『腐朽菌』のふたつです。
このふたつは建物が古くなったから発生するというわけではありません。
しかし、いずれも条件がそろうと一気に被害が広がることになります。
被害を与える3種類のシロアリ |
シロアリは名前にアリとつきますが、ハチの仲間である一般的な蟻とはまったく異なる種類の昆虫で、ゴキブリに近いシロアリ目に属します。日本には22種類生息していますが、そのうち建物に害を与えるのは以下の3種類のシロアリです。
○ヤマトシロアリ
浴室や台所など高温多湿で地面に近いところを好みます。
○イエシロアリ
水を運ぶ力があり、木材を湿らせて食害するため被害は家全体に及びます。
○アメリカカンザイシロアリ
名前にあるように乾燥した木材や家具など「乾材」を好み、近年被害が増加しています。
腐朽菌の特性と被害 |
一方、微生物が木材を栄養源に繁殖することで木材のセルロースなどが分解していくのが『腐朽菌』です。
○褐色腐朽菌
針葉樹に多く見られます。木材を褐色にし、縦横に割れを引き起こすことがあります。
○白色腐朽菌
広葉樹に多く見られます。木材を白い繊維が集まったような状態にしてしまいます。
防蟻、防腐対策 |
シロアリや腐朽菌の被害が広がる条件は、栄養分である『木材』、『温度』、『水』、『酸素』の4つが揃うことです。このうち、木材・温度・酸素は取り除くことが困難です。
したがって、残りの原因である『水』を排除することがシロアリや腐朽菌の被害を避けるために非常に重要になってきます。
雨漏りや生活用水の水漏れ、結露、地面からの湿気などをしっかりふせぐ為に
- 水がかからないつくりにする
- 水がかかる部分には防水、防湿を行う
- それでも防げない部分は、通気や換気で排出する
以上のような対策が有効です。
せっかくのマイホーム、長く済み続けるために『水』にはお気をつけください!