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三階建て住宅のメリット・検討すべきケースとは?

【営業】 阿部 栄樹

最近、テレビCMで「三階建て住宅」のものを見ることが多くなりました。さて、この三階建て住宅を検討すべきケースや、そのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

 

「三階建て住宅のメリット」

最近の住宅ニーズに「交通の便の良いところに住みたい」「憧れのまちに住みたい」というものがあります。得てしてそのような場所は土地が高いという特徴を持っています。このようなときには、限られた予算で土地を取得しなければなりません。三階建て住宅を視野に入れることが可能ならば、「交通の便の良いところ」「憧れのまち」も射程圏内です。

 

「三階建て住宅のデメリット」

三階建て住宅の最大の特徴は、「生活するうえで避けては通れない“動線”が複雑になりがち」ということです。

敷地の広さによっては、1階をインナーガレージに、2階にキッチンとリビング、バスルーム・トイレを、3階にご家族の居室を、といった造りにしなければならないことでしょう。2階で洗濯をし3階のバルコニーに干す、重たい荷物が届いたときに2階・3階に持ち上げなければならないなど、生活そのものがお世辞にもラクとは言いづらい住宅になってしまうかもしれません。

3階部分に配置するであろう居室に日中いる方がいらっしゃれば、夏場の昼間はエアコンが必要です。夜だけでしたら涼しさも期待できるところ、日中はどうしてもエアコンをつけることとなるはずです。

 

「三階建て住宅を検討すべきケース」
三階建て住宅を検討せざるを得ないケースには、どのようなものがあるでしょうか。

たとえば、

二世帯住宅を考えたい
駐車場の確保のために1階にインナーガレージを作りたい
近くの家やマンションが高く明るさが確保できるのか心配
1階部分を店舗や教室にしたい
―このように、色々な思いで三階建て住宅を検討している方がいらっしゃいます。

いずれにしても、土地が広ければこれらのニーズに伴う悩みは発生せず、三階建て住宅を検討することもないでしょう。

ベースとなるお悩みは、やはり「土地が狭い」ことであるはずです。気に入った土地がいわゆる狭小な土地であった場合、生活に必要なスペースは縦に積み上げて、三階建て住宅を検討していくしかありません。

「三階建て住宅で何より大切なポイントは」
先にも触れたとおり、三階建て住宅は暮らしにまつわるさまざまな動線が複雑になります。本来、水平方向で済むであろうものが、立体的に、3階層にわたって展開されるからです。さらにご家族の状況によっては、安全性をも重視しなければならないこともあります。三階建て住宅は、さまざまな配慮が必要なのです。

何を一番に求めるのか―これをご家族で明確にしておかなくてはなりません。

「おわりに」
三階建て住宅を検討すべきケースと、それぞれの場合において気をつけたいポイントをご紹介しました。どんなケースにおいても、共通点は「土地があまり広くない」ということ。このポイントさえ抑えておけば、建築家と出会う際には「狭小住宅を得意とする人を探すこと」が大切だと理解できるはずです。