和室を上手くおしゃれに使う方法!
注文住宅情報コラム
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【営業】 阿部 栄樹
掃除や家具アレンジが簡単なので近年フローリングが人気です。しかし、ここ近年、改めて和室のよさが見直されています。
特に、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭や、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭において、和室のある暮らしは「安全・安心」をもたらしてくれます。
今回は、再注目されている和室を、上手に、そしておしゃれに使う方法について解説いたします。和室のある家に関心のある方、フローリングだけでは味気ない・不安だと思われている方にお役立て頂きたいと思います。
1.和室を上手に使い、安心・安全を手に入れる
和室といえば畳です。フローリングとは異なり多少なりともクッション性がありますので、ご高齢の方や小さなお子さまのいらっしゃるご家庭にとって安心材料のひとつとなってくれます。
近頃では、リビングのそばに小上がり(リビング床面から部屋を少し高くしつらえる)をつくり、そこを和室にするよう提案するハウスメーカーや工務店も少なくありません。
小上がりにすることで、
・段差部分を収納スペースにできる
・ダイニングテーブルを寄せることで、ご高齢の方が畳を椅子代わりに使えて便利
・テレビを見ながらごろんと横になれる
・お子さんが寝ている/遊んでいる様子をみながら、お母さんが洗濯物をたたむなどの家事ができる
・はいはいをはじめたお子さんを安心して遊ばせられる
といったメリットを生みます。
小上がりの和室にふすまをしつらえれば、親御さんの部屋にできますし、もしも親御さんとの同居でなくても、来客時に寝室として使ってもらうこともできるでしょう。
畳は湿度の調節をするという機能も持っていますので、ご家族の健康の面でもメリットがあるとされています。この点からも、和室はご家族の安心をもたらしてくれるものといえます。
2.リビングダイニングと和室を隣接させるときの“ルール”は?
近年、その便利さを互いに引き出すため、和室とリビングダイニングを隣接させるのが流行中です。この方式を導入するとき、ひとつのルールがあります。それは「色合いやイメージを合わせること」です。
親御さんや来客の寝室などに使う場ならば基本的に障子などで仕切って使うものでしょうが、親御さんの日中の生活やお子さんの遊ぶ場として和室を検討しているのならば、開放して使用することも考えておかなければなりません。
開放して使用する以上、「障子の向こうとこちら側のイメージ違い」は、あまり好ましいものとはいえません。フローリングと畳の機能性は違えど、印象までもが異なってしまうと“残念”な結果となってしまうはずです。2室の色合いを整えれば印象を統一するのに役立ってくれます。
また、小上がりにするときも高さに注意が必要です。せっかくリビングダイニングと和室を隣接させるのですから、テーブルを共にする機能を持たせるのはいかがでしょう。
テーブルを、ご高齢の方があぐらをかく/膝を崩したときの高さにあわせ、そしてそのテーブルにマッチした高さの椅子を用意すれば、ご家族全員で食卓を囲むことが可能となります。
「閉めたときにどう使うのか」「開けたときにどう使うのか」をしっかり考え、イメージのみならず機能面でもよいものとするのが、和室とリビングダイニングを隣接させるときの考えどころです。
まとめ
フローリング全盛期ともいえる期間を経て、近年改めて「一部の部屋を和室にしたい」という流れが現れています。そのニーズは特にご高齢の親御さんや親戚の方の来訪が多いご家庭、小さなお子さんがいらっしゃるなど様々ですが、基本的に畳のクッション性のよさやゴロゴロできる安心感があります。