家の予算がオーバーしたときに1番効果的な方法をご紹介します
注文住宅情報コラム
COLUMN
お世話になります。
住宅コンサルタント
橋本です。
今回は『予算』についてのお話です・・。
家づくりをする皆さんが、ほぼ全員が必ずと言っていいほどぶつかる壁。
それが予算です。
お金がいくらでもあるという人以外は、必ず1度は家の予算で悩むのが普通なんですね。
でも、予算がオーバーしそうであったり、予算がオーバーしたからといって落ち込む必要はありません。
予算オーバーするということは、より家の中身を精査するチャンスとも言えます。
そこで今回は、予算オーバーした時に必ず知っておきたい具体的な方法をご紹介したいと思います。
家づくりをする方は、ぜひご覧ください。
■予算の優先順位
家の予算の中で、まずはどこに予算をかけるのが長期的な目線で見ると1番効果的なのでしょうか。
家にはいろんな部材が使われていますが、構造材や断熱材、外壁などにお金をかけるのが長い目で見ると1番大きな効果を発揮します。
後から変更するのが難しいところは、優先順位が高くなるんですね。
構造材や断熱材は家ができるにつれ壁の中に隠れてしまい見えなくなってしまうので家ができてから意識することは少なくなりますが、構造材は家の耐久性や地震の際に家族を守ってくれるものになりますし、断熱材も家での快適さに大きく影響してくるので、劣化しやすいものを入れてしまうといつの間にか隙間がどんどんできていって断熱材の役割を果たしてくれないなんてことも有り得ます。
(実際にリフォームで壁を開けてみると、ほとんど役に立っていない断熱材を見ることがよくあります。)
また、外壁材や屋根材も安いものから高価な物までありますが、部材の耐久性は、ある程度価格に比例してきます。
安い物ほどメンテナンスにお金が掛かる傾向があるという訳ですね。
そのため、できれば時間が経っても劣化しづらく、見た目も経年変化を楽しめるものを選ぶのがベストと言えます。
一方、長い目で見て優先順位が低いものとは何でしょうか。
それは設備機器です。
特に、キッチンやお風呂などは10年ほどすると劣化が目に付くようになりますし、20年もすると故障をしたり不具合が出てきて交換を考える必要も出てきます。
設備機器は、どちらかというと消耗品のような位置づけになるんですね。
そのため、合理的な視点で見ると設備にお金をかける優先順位はどうしても低くなってしまいます。
では、構造材など目に見えにくいところにお金を掛ければいいのかというと、そう簡単な話でもない部分が難しいところ。
設備機器は選ぶのが結構楽しく、こだわりたいという方も多くいらっしゃるからです。
男性は構造関係、女性は設備関係にこだわる方が多いので、単純に予算の優先順位だけで家づくりを進めてしまうと後で不満が残る結果になってしまうことも有り得ます。
設備機器は毎日使う物なので目につきやすく、最悪のケースでは設備機器を見るたびに不満を感じてしまうなんてケースも起こってしまうことも。
キッチンを安くしたためにご飯のクオリティが下がったなんてことになると、笑い話にもなりませんね。
その次に優先順位が低いのは外構工事。(外構工事とは庭の工事のことです)
最初に外構工事を全て終わらせられればベストですが、駐車場やアプローチなど生活するのに最低限必要な工事をしておけば、あとで塀を作ったり駐車場に屋根を付けたりというように外構は手を加えることができるので、家の構造材など後で手を加えられない場所へ優先的に予算配分するなどバランスを見ながら調整できるとベストです。
もちろん、外構は家の外観や庭の使い勝手、家の中からの眺めなど生活全般を豊かにしてくれるところなので、予算はカットしすぎないようにしたいですね。
ここまで専門家から見て家で優先順位の高いもの、低いものについて見てきましたが、この優先順位はお施主様がどんな生活をしたいかでも変わってきます。
家は完成して終わりではなく、実際に住み始めてからが本当のスタートなので、住んでから後悔ばかりの生活ではなく、やっぱり楽しい生活を送りたいですね。
では、家の予算がオーバーした場合、何に注目すればいいのでしょうか。
それは家で叶えたいことの優先順位です。
最後に
■家でかなえたいことの優先順位
家を建てる時に重要なのが、「家で叶えたい事の優先順位をつけること」。
この優先順位をつけることが大事です。
なぜ家を建てようと想ったのか。
どんな家が欲しいのか。
その家でどんな暮らしがしたいのか。
そんなことを私たちと一緒に時間をかけてじっくりお話しさせて頂いたうえで予算にあう計画を立てていくのが良いかなと思います。。。
橋本