注文住宅を建てるなら花粉対策も一考を
注文住宅情報コラム
COLUMN
花粉の到来を感じつつある花粉症持ちの住宅コンサルタント鈴木です。
そんな訳で、なるべく花粉症で不快な思いをせずに暮らせる家にするにはどうしたらいいのか考えてみました。
開口部をチェック |
一番始めにチェックしなければならないところは開口部です。開口部というと窓ですが、窓は開けなければ済みます。しかし玄関や換気扇だけはどうしても開けなければいけません。
・玄関
花粉が飛散する時間、もっとも注意したいのが玄関です。人が入ると同時に服に付着して紛れ込んできます。そこで玄関近くにハンディタイプの充電式掃除機を置き花粉を吸い取り、コート収納などのスペースを設けてそれ以上奥に上着を持ち込まないようにするといいと思います。また、空気清浄機を設置するのもありです。これらの設置のためにコンセントを近くに設けておく必要があります。
ちなみにこのコンセントは、将来足が弱くなった際、電動昇降台などを設置する際などにも使えます。
・換気
24時間換気が義務化されている現在、開口部の中で一番厄介なのは換気扇です。そこで一般的な第3種換気ではなく、全熱交換器を利用した全館換気・全館空調システムを採用するという方法もありますが、数百万円のイニシャルコストが必要なことを考えるとあまり現実的ではありません。
コストを抑えてとなると、外気取り入れ口全部に高性能なフィルターを装着すると案外効果的です。
間取りをチェック |
花粉は外から入れない、また室内に入ってしまったらまき散らさないことです。そのためには吹抜けや階段のつくり方が大切です。特にリビングイン階段には注意が必要です。また花粉の飛散時期の室内物干しスペースをどう確保するかもポイントです。
・リビングイン階段
リビングに階段を設けて2階の個室に行く間取り形式で、階段の下の周囲はリビングやダイニングスペースです。リビング階段は、鉄骨階段や蹴上げ部分の板をなくし開放感を出すデザインが多く見受けられます。そのため、衣服などに花粉がつたまま階段を上がると、花粉をリビングやダイニングにまき散らすことになります。これは花粉ばかりでなく日常のほこりなどもまき散らすことになり注意をしなければなりません。
・物干しスペース
一般的には2階のベランダに洗濯物を干すケースが多いですが、花粉の時期は室内干しで対応します。しかしどこに干しますか?廊下や階段の踊り場ですか?これは花粉対策ばかりでなく、雨が多い日本では除湿乾燥も含め必ず考えておかなければならないことです。
内装をチェック |
内装の仕上げで注意する部分は壁と床です。壁の仕上げは平滑なもの、床はフローリングの溝が浅いものを選ぶと良いでしょう。間接照明やニッチも花粉が溜まりやすいです。(花粉や埃の溜まりにくい間接照明の方法もありますので、それはまたお会いした機会に)
・壁
自然志向の高まりもあって珪藻土などの塗り壁を選択する人が増えています。仕上げのパターンには凸凹のあるハケ仕上げやスタッコ調などがあります。表面に凸凹があるとその部分に花粉やほこりが入り込む可能性があります。花粉が気になるのであれば、できる限り平滑な仕上げをすることがポイントです。
・床
豪華さを演出するためフローリングのつなぎ合わせの目地が深いものがあり、特に無垢材を使ったものに多く見られます。その溝のすき間に花粉が入り込んでしまう場合もあるので、目地の浅いフローリングを選択すると花粉対策になります。カーペットは花粉や埃が入り込みやすいので論外です。
室内に侵入してしまった花粉の対策 |
最近はデザインと性能を両立させた空気清浄機もありますので、リビングのインテリアの一つとして購入を考えてもよいかもしれません。鈴木は個人的にこんなのを使用しております。素晴らしくかっこいいです!厳密には空気清浄機ではなく加湿器ですが、「空気を洗う美しい加湿器」と言ううたい文句の通り気化式という加湿方法で取り込んだ空気を水のフィルターを通して(洗って)排出するタイプなので、個人的な実感としては、こと花粉症対策としては普通の空気清浄機よりも効果が感じられる気がします。
おすすめの空気清浄機 |
バルミューダ Rain(レイン)
ちなみに、鈴木は写真に写っているやかんも持っています・・・
同社の本来の空気清浄機もかっこいいので、こちらもひそかに購入の機会をねらっている鈴木でした。とりあえず展示場に置きたいです・・・
バルミューダ AirEngine (エア エンジン)
上から見るとジェットエンジンのようでカッコイイです!
操作もシンプルなので使いやすく、離れた空気を引き寄せる循環気流を生み出すパワーがあります。
おわりに |
ルンバなどのお掃除ロボットを活用するのも花粉対策になりますね!
以上、建築中のお客様と近く家電デートの予定の住宅コンサルタント鈴木でした。